クレジットカード
■はじめに
クレジットカードに限らず基礎知識を取得することは重要です。基本がわかっていなければ応用することができないからです。さらにクレジットカードは複雑な契約関係の上に成り立っているため、キャンセルをする場合でも加盟店とクレジットカード会社両方に対処する必要があります。そういった関係を知ることも重要になります。そのほかにも、支払方法、利用方法、サービス内容などクレジットカード利用に必要な知識は数多くあります。
特に初めてクレジットカードを作る場合には、こういった基礎知識を利用する前に身に付けておくことが大切です。ここでは申込から審査、利用方法、支払に関すことまで幅広い基礎知識を提供しています。初めてクレジットカードを利用する人やもう一度基礎を見直してみたい方はぜひご覧ください。
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■クレジットカードとは
クレジットカードはプラスティック製のカードで後払い方式により加盟店での買い物やお金の借入が繰り返しできるシステムです。クレジットカードの発祥はアメリカといわれ、世界で最初にクレジットカードの発行をしたのはダイナースクラブといわれています。日本でも最初のクレジットカード会社は日本ダイナースクラブになります。
クレジットカードのシステムはクレジットカード会社・加盟店・カード会員の三者で成り立っています。クレジットカード会社は審査をしてクレジットカード会員にカードを貸与し、加盟店での利用ができるようにします。また加盟店も審査を通過して初めてクレジットカードの取り扱いが可能となります。クレジットカード会員が加盟店で買い物をすると、加盟店はクレジットカード会社にカード利用が可能かどうかの承認を求めます。これをオーソリゼーションと呼んでいます。
オーソリゼーションで承認された利用についてはクレジットカード会社が加盟店に立替払いを行います。そのときに相殺される加盟店手数料がクレジットカード会社の収入となります。クレジットカード会員は利用代金に手数料を上乗せしてクレジットカード会社に後払いすることで、商品を持ち帰ることができます。1 回払や2回払いの場合、会員手数料はありません。
クレジットカードにはショッピング利用のほかにお金の借入ができるキャッシング機能や、ポイントプログラム、割引特典、海外アシスタンスサービス、付帯保険といったさまざまなサービスが提供されます。そのためほとんどのクレジットカードには年会費がかかりますが、一部のクレジットカードは年会費無料の場合もあります。
ほとんどのクレジットカードにはカード盗難保険が付帯されているため、盗難や紛失の場合でも重大な過失がない限り不正利用による被害が補償されます。そのためクレジットカードは現金を持ち歩くよりも安全といわれています。最近ではキャッシュカードでも盗難保険が付帯されるようになりましたが、それ以前ではクレジットカードの安全性はより高いものがありました。しかし、VISAデビットカードのようにキャッシュカードで買い物ができ保険も付帯されているカードが発行されるようになり、クレジットカード以外でも現金利用以上に便利なシステムも開発されています。
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■立替払い契約
ショッピングクレジットやクレジットカードのショッピング利用は立替払い契約と呼ばれています。クレジット会社が会員に代わって、加盟店に商品代金を立て替えて支払うからです。クレジット会社は加盟店に立替払いするときに加盟店手数料を相殺し、リボ払いや分割払いでは会員に手数料を上乗せして請求します。これがクレジット会社の主な収入となるのです。立替払いは3者間の契約で成り立ち、それぞれにメリットがあります。
クレジット加盟店のメリットは自社でリスクを負うことなく分割払いで商品を販売できることにあります。分割払いでの決済は高額な商品に利用されるので売上の単価も高くなります。しかし販売店が自社で分割払いを行う場合には、支払が遅れることや、支払をしてもらえないというリスクが発生します。クレジット会社を利用することでそのリスクを回避できるので、立替払い契約はリスクの買い取りとも呼ばれることがあります。
クレジット利用者にとっては現金の一括払いではなく分割払いができることで、高額商品も手に入れやすくなることが大きなメリットです。一度審査を通過して支払をきちんと行えば信用を得ることができ、次の利用の場合も審査を通過しやすくなります。つまりクレジットのメリットはこの信用によって得ることができるのです。
このように3者にそれぞれメリットがある立替払い契約はクレジット契約として普及し、クレジットカードなどのも応用されてさらに普及が進んでいます。しかし利用する側にとっては信用が重要であることを忘れてしまうと、多重債務などの危険もあります。
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■ネット申し込み
クレジットカードを申し込みする方法は多数ありますが、簡単でカード発行までの時間が短いのがネット申し込みです。即時発行を行っているクレジットカード会社もありますが、どのクレジットカード会社でも取り扱っていて、手軽にできるという点ではネット申し込みにかないません。
ネット申し込みのメリットはまず、自筆でなくてもよいという点です。字を書くのが苦手の人にはおすすめの方法です。さらに必要項目が入力されていない場合は先に進めないようになっているので記入漏れも防ぐことができます。
オンライン申し込みはカード発行までの時間が短縮されますが、クレジットカード会社によって手順が違うため短縮される期間には差があります。クレジットカード申込書を送付する時間が短縮されるのはどのクレジットカード会社でも同じです。しかし、口座振替の手続きと身分証明書の確認方法によってクレジットカードが送付されるまでの時間は違ってきます。
口座振替の手続きも銀行サイトでオンライン登録ができ、本人限定郵便でクレジットカードを発送する場合はすべてオンラインで入会手続きが完了します。この場合は最短1週間程度でクレジットカードが届きます。しかし、口座振替依頼書で登録手続きをする場合や、申込者の捺印や署名が必要な申込書と身分証明書の写しを提出する場合にはさらに時間がかかります。この場合は口座振替依頼付きのクレジットカード申込書を最初から送付した方が早い場合もあります。
オンライン申し込み最大のメリットは、特典があることです。ほとんどのクレジットカード会社はオンライン申し込みの場合の特典やサービスを用意しています。オンライン申し込みだけ初年度年会費無料といったサービスもあるので、時間的なメリットがなくてもお得な申し込み方法です。
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■クレジットカード審査
クレジットカード審査はクレジットカード申込書がカード会社に届いてからスタートします。簡単な流れは次の通りです。
1.受付・・・クレジットカード申込書記載内容を自社のコンピュータに取り込む作業
2.自動審査・・・他社や自社で遅れがあった場合や、申込基準に満たない申込は自動的に表示され、目視でチェックをしてから却下処理となります。
2.チェック・・・セレクトと呼ばれることもありますが、審査対象となる申込内容のチェックや調査や確認の指示を行います。
3.確認・・・意思確認と在籍確認を行います。
4.決裁・・・調査結果や確認結果、申込内容を総合的に判断してクレジットカードを発行するかどうかや利用枠を決定します。
5.カード発行・・・審査を通過した場合クレジットカード発行手続きを行い、却下の場合は却下状が送付されます。
クレジットカード会社によって細かい点は違いますが大まかな流れは以上の通りですが、クレジットカード審査ではカード申込書に記載された情報を基にして行われます。そのためクレジットカード申込書には正確な情報を記載する必要があります。審査を有利にするために勤務年数をごまかしたり、過去の利用状況と一致させないために生年月日を変えたりといった行為は必ず発覚するので絶対にしないことが大切です。一度虚偽記載が発覚すると長期間新規申込はできなくなります。
クレジットカードの申込方法にはいくつかありますが、どの方法で申込しても最終的には上記の流れで審査が行われるので、申込方法で審査が有利になることはありません。しかし、オンライン申込では郵送にかかる時間を短縮できるほか、本人限定郵便で送達することが多いので身分証明書の写しを添付する必要がないなどのメリットがあります。ただし、クレジットカードを受け取るときに郵便局に身分証明書を提出する必要があります。
クレジットカード申込から発行までの時間はクレジットカード会社やクレジットカードの種類によっても違います。1日程度で発行する即時発行を行っているクレジットカード会社もありますが、一般的には1〜2週間はかかります。場合によっては1ヶ月かかることもありますが、却下された場合は比較的早く却下状が送られてくるので長期間結果が届かない場合は審査を通過する可能性が高いと考えられます。しかし慎重に審査をした結果却下というケースもあるので絶対ではありません。目安としては意思確認や在籍確認が行われてから1週間以内に手元に届くと考えるといいでしょう。明らかに却下の場合はこれらの確認は行われないことが多いからです。
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■カード会員規約
クレジットカードを利用するためには審査を受けて入会する必要があり、入会後はカード会員規約に従ってクレジットカードを利用することになります。会員規約ではクレジットカードの譲渡や転貸が禁じられ、カードで購入した商品も支払完了までは売却できないといったことが規定されています。また会員規約に違反した場合には会員資格は停止になりクレジットカードも返却することになります。
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■会員手数料
クレジットカードの会員がクレジットカード会社に支払う手数料を会員手数料と言います。会員手数料はショッピング利用をした場合に支払うもので、リボルビング支払や分割払いの支払方法を選択したときにかかります。キャッシング利用の場合は手数料ではなく金利や利息という表現になります。1回払い、2回払い、ボーナス1回、2回払いでは会員手数料の負担はありません。会員手数料率はクレジットカードが独自に決定しますが、2009年2月現在の標準は実質年率15%となっています。手数料率の改訂もクレジットカード会社の判断で行われ、上限手数料は割賦販売法でも規制されていませんが、キャッシング金利を超えないように設定されているのがほとんどです。
■加盟店
クレジットカードやショッピングクレジットを利用できるのはクレジットカード会社などと加盟契約を結んでいる店舗に限られます。クレジットを利用して決済できるようにするためにはクレジットカード会社の審査を受けて加盟契約をする必要があります。審査が必要な理由は経営状態が正常か、販売方法が妥当かといったことを調査する必要があるからです。クレジットカード加盟店の経営状態が悪い場合には不正利用が行われやすく、販売方法が違法なものや強引な場合にはクレジットカード会員に被害が及びクレジットカード会社としての信用も失うことになります。
そのため加盟店審査では経営状況を判断するために決算書を提出させたり、民間信用調査機関で調査をしたりといったことが行われます。2008年3月に国会を通過した改正割賦販売法では、クレジット会社の加盟店に対する管理責任が強化されています。今後は加盟店審査も今以上に厳しくなることが予想されます。
クレジットカード加盟店とカード会員のトラブルで多いのは加盟店手数料の上乗せと商品キャンセルに関するものです。クレジットカード加盟店規約では現金決済とカード決済は同等の条件で行うことが義務付けられています。利益を確保するために加盟店手数料分を販売代金に上乗せすることは禁じられているのです。万一そういったケースがあった場合にはクレジットカード会社に連絡して対処してもらうことが必要です。悪質な場合には加盟店取引が停止されます。
商品のキャンセルの場合も注意が必要です。クレジットカード決済もキャンセルする必要があるからです。商品のキャンセル自体が認められない場合もありますが、その場合は加盟店とカード会員との間で解決する必要があります。ただし、商品の引渡しがない場合や明らかに商品にトラブルがある場合などはクレジットカード会社に申請して支払を一時的に止めることも可能です。
■ショッピング機能
クレジットカードの基本機能がショッピング機能で、クレジットカード本来の利用方法が現金を持たずに買い物ができるこのショッピング機能にあります。キャッシング機能は利用枠をゼロにすることで機能を利用しないことが可能ですが、ショッピング機能をはずすことはできません。キャッシングだけを利用したい場合には、キャッシング機能だけを持つカードローンを利用することになります。
ショッピング機能はクレジットカード加盟店で利用することができます。加盟店で支払する際にクレジットカードを提示してオーソリゼーションを受け、承認されてからカード伝票にクレジットカードの裏面と同じサインをします。オーソリゼーションはそのクレジットカードが利用できるかどうかの承認を得るために行い、通常はCAT端末機で自動的に行われます。伝票のサインのほかに電話番号の記入を求められることがありますが、これは拒否してかまいません。個人情報保護法が施行されてからはカード伝票に電話番号を記載することは、クレジットカード会社が禁じているからです。また身分証明書の提示を求められることもありますが、これは提示するだけであればかまいません。コピーは拒否したほうがいいでしょう。
ショッピングの利用代金はカード決裁をしたときに指定した支払方法で、クレジットカード会社から請求されます。クレジットカード会社によって請求の締切日と支払日が違うのでタイミングによって請求は1〜2ヵ月後になります。クレジットカードの支払は口座からの自動引落がほとんどなので、支払日の前日までに口座に入金しておくことがベストです。
ショッピングの利用金額に応じてポイントが付与され、貯まったポイントを商品に交換できるサービスを行っているクレジットカード会社がほとんどです。こういったサービスを受けることができるのも現金払いにはないクレジットカードのメリットのひとつです。
■キャッシング機能
クレジットカードの機能の一つにキャッシング機能があります。ATMなどでいつでも借入ができる機能ですが、利用枠をゼロにすることでキャッシング機能をはずすことも可能です。キャッシングの金利はグレーゾーン金利と呼ばれ、利息制限法と出資法の上限金利の間で金利設定されているのがほとんどでした。 2010年までにはグレーゾーン金利は撤廃されますが、クレジットカード会社は前倒しで金利の引き下げを行ったので、かつて26%以上であったキャッシング金利は現在では18%が標準となっています。
キャッシングは繰り返し借りることができATMやインターネットなどでいつでも借入ができるため使いやすくなっていますが、その分借り過ぎによる多重債務に陥る危険もあります。また、クレジットカード会社では利益率の高いキャッシング利用を勧める営業を展開していますが、借りすぎた場合には審査に影響して新規与信が却下されることもあります。あくまでキャッシング利用は返済能力の範囲内で行うことが必要です。そのためには不意の出費に利用するなど一時的な借入だけの用途を限定する必要があります。高額な利用は目的ローンなどの資金使途が限定されて金利も低い商品を利用することが大切です。
■付帯保険
クレジットカードにはさまざまな保険が自動的に付帯されています。もっとも一般的な保険はカード盗難保険でほとんどのクレジットカードに自動付帯されています。現在はキャッシュカードにも付帯されるようになりましたが、それ以前はクレジットカードにしか付帯されていなかったため現金よりも安全といわれていました。セゾンカードではこの盗難保険は付帯されていませんが、不正利用はクレディセゾンが独自に調査して認められれば被害金額はクレディセゾンが負担します。
カード盗難保険に次いで一般なのが海外旅行傷害保険です。年会費無料のカードなどでは付帯されなかったり、条件付であったりという場合が多くなりますが、付帯率は高い保険です。死亡・後遺障害の補償は複数のクレジットカードで付帯されていても合算されませんが、それ以外の補償はクレジットカード会社が違うカードであれば合算して支払われます。そのため年会費無料のクレジットカードを複数持つことで補償内容を充実させることも可能です。
国内旅行傷害保険は海外旅行傷害保険に比べると付帯されるクレジットカードは少なく、主にゴールドカード以上のカードに付帯されています。しかし、年会費無料の一般カードにも付帯されているケースはあります。ショッピング保険はクレジットカードで購入した商品の盗難や破損による被害を補償する保険です。動産総合保険とも呼ばれていますが、比較的付帯率の高い保険となっています。
クレジットカードによってこれまで紹介した以外のシートベルト補償などさまざまな保険が付帯されているケースも多いので、クレジットカード申込前に付帯保険を比べてみるのもカード選択方法のひとつです。
■付帯サービス
クレジットカードには基本機能であるショッピングやキャッシング以外にも様々なサービスが提供されています。付帯保険もその一つですが、それ以外のサービスも多くあります。これらの付帯サービスはクレジットカード会社やクレジットカードによって提供されるものが違っています。クレジットカードを選ぶときにはこれらの付帯サービスによって自分にあったクレジットカードを選ぶという方法も有効です。
クレジットカード会社の中でも流通系クレジットカード会社では、親会社の店舗を利用した場合に割引になるというサービスが一般的に行われています。特定の店舗での割引になりますが、普段からその店舗を利用している場合にはクレジットカードを利用することで節約につながります。
信販系や銀行系のクレジットカード会社でも提示割引や利用割引となる提携店が多くあります。自分が持っているクレジットカードをよく調べてみるとまだ活用していないサービスや特典が発見できるかもしれません。
■延滞
クレジットや貸金の利用では約定返済日が決められ、その日までに支払わない場合は延滞となります。この場合定められた遅延損害金が返済するまで日割りで加算されます。また、延滞は記録として保存され、その後の与信に大きな影響を与えます。一定期間延滞が続いた場合には個人信用情報機関にも登録され、同業者にも延滞情報が公開されます。
延滞が続くとクレジット会社は「期限の利益」を喪失させることで、一括請求をすることができます。キャッシングは1日でも遅れると期限の利益が喪失しますが、ショッピングの場合は20日以上の期限を設けて督促状を発送してそれでも支払がない場合に期限の利益が喪失します。期限の利益が喪失すると法的な手続をすることができるので最終的には強制執行も行われることになります。
【クレジットカードのネタ】
二人三脚のライフとアイフルはこれからどうなっていくのか動向を見守りたいです。
>>ライフとアイフル
(最終更新日:2010年12月5日)
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